ごあいさつ
弊社は、平成26年5月に発足し、早10年が経過した。
特に社会貢献事業を実施内容として掲げ、開設以来、庄原赤十字病院の夜間保育事業をはじめ、当院の事業所内保育事業、庄原市からの受託事業である子育て支援事業や病児病後児保育事業を実施している。
今、こどもの育ちの現状や背景は、少子・高齢化、情報化、国際化など急激な変化の中にあって、価値観や生活様式の多様化が進み、いつしか自分ではコントロールできず追い立てられるような生活環境の中で、人への信頼感や安心感のある居場所を見失っていく子育て家庭も少なくないと言える。
また、都市化や情報化が進む中にあっては、子ども同士が群れて遊ぶ姿や自然や広場などの遊び場が少なくなる一方で、テレビゲームなどの室内遊びが増え、いつしか子どもの世界は影を潜めていった。
こうした子どもの育ちを巡る環境の変化は、地域や家庭の教育力の低下となり、自分では乗り越えられない課題を抱え込んだまま孤立していく家庭への支援が必要となっている。
あらゆる子育て支援事業は、単に親の育児の肩代わりをするのではなく、親の子育てに対する不安やストレスを解消し、その喜びや生きがいを取り戻すための支援をしていくことにあることを忘れてはならない・・・・。
私たちは今一度、避けてとおれない現実に向き合い、いつしか見失っていた里山を子育ての「宝」として、もっと活かしていきたいと思う。
「里山こども未来会議」は多くの皆さんとともに知恵を出し合い、子育て家庭の声に耳を傾け、子どもや子育て家庭にとっての最大の理解者として努力していきたい。
代表理事 久保 照子